サエグサ ヤスユキ   Saegusa Yasuyuki
  三枝 泰之
   所属   崇城大学  芸術学部 デザイン学科
   崇城大学大学院  芸術研究科 芸術学専攻
   崇城大学大学院  芸術研究科 デザイン専攻
   職種   教授
分野デザイン、美術
タイトル‘60年代演劇の宣伝ポスター についての新研究
シーズ名~‘60年代演劇の宣伝ポスター についての新研究~
キーワード‘60年代演劇ポスター、アングラ演劇、アウラ、バロック演劇、劇中劇、寺山修司、宣伝美術
研究シーズ概要宣伝美術における宣伝内容とそのシンボル制作の相互作用といった観点から制作・研究を進めます。60年代のアングラ演劇を表象する演劇ポスターでは1968年MOMAで開催された世界ポスター展 “WORD AND IMAGE” 展に於いて、『腰巻お仙・忘却編』(1966年横尾忠則制作)が60年代を代表するポスターのベスト1に選ばれ世界的に称賛と高い評価を得ました。その要因を、ヴァルター・ベンヤミンのいうアウラ性に求めその根拠をさぐり、「ベンヤミンはイデア界とアウラの概念を結びつけていた」という仮説の立証に導きます。
 ベンヤミンにおける根源論、その思想に大きな影響を与えた新プラトン主義の理念(イデア)論を手がかりにしながら、16世紀後半から17世紀西洋で起こるバロック演劇と、1960年代の日本のアングラ演劇との対比を通じて、それらが求めた共通の表現としての寓意(アレゴリー)を分析します。以上からそれらの演劇を宣伝するポスターというデザイン表象の研究を目的とします。
利点・特長・成果本研究は演劇、舞踏をはじめとする舞台表現の宣伝美術を1970年代後半から手がけた論者の制作実例をふくむデザイン表象研究です。その実制作の引き金となっているのは1960年代なかばから、70年代なかばに隆盛を極めた通称「アングラ演劇」とよばれる演劇とその宣伝美術です。そのアングラ演劇自体の学術的な研究は未だほとんどなされていないのが現状だと思われますが、それらの演劇ポスターに関しても同様で、収集/分類/収蔵/展示/興行といった側面であつかわれるものの、内容的に専門性をもった解釈や技術の分析など学術につながる発表は多くありません。論者は「ベンヤミンは新プラトン主義のイデア界とアウラの概念とを結びつけていた」と仮説を立てました。ベンヤミンがいうバロック演劇とその時代では生と死を並置し「いま・ここ」「歴史の現在性」という時間の裂け目を、劇中劇などを通して顕在化させ寓意(アレゴリー)として表現することであることがわかります。
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